古瀬「最近は女性誌などでも資産運用のことが積極的に取り上げられるようになりました。私自身もこれからどのように資産運用をしていけばいいのかな、と考えているところなのですが、大きくお金が動く夏のボーナス時期はどのようなことをすればよいでしょうか。」

紀平「サラリーマンの方は、ある程度ボーナスの事を当てにしていると思います。実際にボーナスを手にする前からどのように使おうか、使い道が決めていらっしゃる方は多いと思います。子供の教育資金であったり、住宅ローンの返済であったり、自動車の買い替えであったり。昔はその残ったお金を貯金に回せばよかったのですが、いまは銀行に預けていても増えませんから、残ったお金を資産運用にまわす必要があります。」

「しかし残ったお金というのは決して大きなお金ではありません。そうすると株を買ったりとか、大きな投資ってなかなかできないですよね。なかなか自分たちの老後の資金にまでまわらない。そこで、少額でも投資ができる金融商品を選ぶというのが最近の資産運用のトレンドになっています。」

古瀬「老後の資金って、いくらぐらい必要なのでしょうか。」

紀平「60歳で退職し、85歳まで生きると仮定して、夫婦2人の月々の生活費を月25万円、そのほか家のリフォーム費用など予備費を500万円と設定した場合、年金を差し引いても必要な資金はなんと3000万円になるケースもあります。」

古瀬「えっ、そんなに必要なのですか?もし長期入院したり、介護を受けるようになると、もっと資金が必要ですね。」

紀平「そのとおりです。3000万円というのは、予備費を500万円しか見積もっていませんから、あくまでも最低ラインということです。5000万円くらいあれば介護を受けても安心できるようになるのではないでしょうか。」

「ご存知のとおり、公的年金制度がどんどん厳しさを増しています。今年46歳を迎える人よりも若い人は、以前は60歳からもらえていた年金が、65歳にならないともらえなくなります。5年分、受給が遅れるわけですから、今の若い人はそれだけ余計に貯めておかなくてはなりません。」

古瀬「ますます資産運用を真剣に考えなくてはいけませんね。資産運用をする上で、気をつけるべきことはありますか。」

紀平「自分にあった投資をすることです。仕事をするのでも、自分の体力以上に働きすぎたり、自分の能力や経験に見合わない仕事をすると失敗しますよね。投資にも同じことが言えます。住宅購入資金や子供の教育資金など、損したら困るお金まで投資にまわしてはいけません。余裕資金の範囲内で行うことが大切です。」

「また、投資にも知識と経験が必要です。基本を勉強して、最新の情報を取得していかなくてはいけません。職業選択においても向き、不向きがあるように、若いうちからいろいろな金融商品を試して、ご自身にあったものを選択されるとよいでしょう。」

「いま少額の余裕資金でできる投資手法が注目を集めています。代表的なものに、外国為替証拠金取引(FX)と商品先物取引があります。今日はこれらの取引について詳しく勉強していきたいと思います。」

 


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古瀬絵理(ふるせ えり)氏
 

玉川大学卒業後、NHK山形にて情報番組キャスター、スタジオMC、地域レポートなど幅広く活躍。2004年3月にNHKとの契約満了後、取材を通して人々の思いを伝えていきたいと、フリーにて活躍中。『古瀬絵理と藤沢久美のいちばんやさしい投資信託』・日本経済新聞社刊がある。

紀平正幸(きひら まさゆき)氏
 

ライフカウンセラー。多摩大学大学院客員教授(パーソナルファイナンス)。心理カウンセラー。1級FP技能士。若者から高齢者までの個人のライフプランにかかわる幅広い分野について、テレビのコメンテーターや、公的機関、金融機関、企業、一般生活者などを対象とした講演、執筆、個別相談を行っている。